ワインと痛風【プリン体】尿酸値を上げない飲酒法と適量紹介

コラム

普段私たちが楽しむワインには、意外にも「プリン体」が含まれています。このプリン体について、詳しく理解することで、健康的にワインを楽しむことができます。今回は、ワインとプリン体、そして尿酸値を上げない飲酒法や適量についてお話ししていきます。

プリン体とは

プリン体の基本的な理解
プリン体は、動植物の細胞内に存在する核酸の成分であり、私たちが口にする食物や飲料に広く含まれています。「ビール」や「高級食材」に多く含まれるイメージがありますが、実際にはほとんどすべての食品に含まれています。特に「うま味」が多い食品には、高いプリン体が含まれている傾向があります。

肝臓での分解と尿酸の関係
食事から摂取したプリン体は、肝臓で分解され尿酸となり、排出されます。しかし、過剰な摂取が続くと尿酸が体内に蓄積され、高尿酸血症を引き起こす原因となります。この状態が続くと、痛風や他の健康問題を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

ワインとプリン体の関係

ワインのプリン体含有量
ワイン自体には比較的少ない量のプリン体が含まれています。具体的には、100mlあたり約0.4mgのプリン体が含まれています。しかし、赤ワインは白ワインに比べてやや多くのプリン体を含む傾向にあります。これは、赤ワインの製造過程において果皮や種子を一緒に醸造するためです。

リアルなデータを見てみましょう
以下は、一般的なアルコール飲料に含まれるプリン体の量です。

アルコール飲料(100ml) 含有量(mg)
ワイン 0.4
日本酒 1.2
ビール 3.3~6.9
紹興酒 11.6
焼酎(25%) 0.0
ウイスキー 0.1

このように、ワインはビールなどに比べてプリン体の含有量が少ないため、比較的安全に楽しむことができますが、過剰な飲酒は尿酸値を上げる可能性があるため注意が必要です。

尿酸値を上げない飲酒法

適量を知る
ワインを飲む際の適量は、1日グラス1杯から2杯が望ましいとされています。成人男性であれば、1日の純アルコール量を20g以下に抑えることが推奨されています。これは、アルコール度数13%のワインに換算すると、約150mlが適量となります。

水分摂取の重要性
ワインを楽しむ際には、水をたくさん飲むことも大切です。水を多く摂取することで尿酸を尿として排出し、体内の尿酸値を抑えることが可能になります。悪酔いの予防や内臓への負担軽減にもつながりますので、意識して水分を摂りましょう。

料理との組み合わせ

プリン体を抑えた食事を選ぶ
ワインを飲む際には、料理のプリン体量にも目を向ける必要があります。プリン体が少ない食材や料理を選ぶことで、総合的なプリン体の摂取を抑えることができます。

以下はプリン体含有量が少ない食品の例です。

食品(100g) 含有量(mg)
鶏卵 0.0
牛乳 0.0
チーズ 5.7
白米 25.9
もやし 44.7

これらの食品をワインに合わせることで、プリン体の摂取量を気にしながら食事を楽しむことができるでしょう。

カリウムを摂取する

利尿作用を考えた食事
カリウムを多く含む食品は、尿を多く排出する利尿作用が期待できます。野菜や果物にはカリウムが豊富に含まれているため、これらの食品を積極的に取り入れていくと良いでしょう。

例えば、以下の食品には多くのカリウムが含まれています。

食品(100g) カリウム含有量(mg)
えだ豆(生) 590
ほうれん草(生) 690
じゃがいも(蒸し) 560

ただし、カリウムを摂取する際には、しっかり水分を補うことも忘れずに。 dehydration(脱水)状態になると、尿酸値が逆に上がることがあります。

まとめ

ワインにはプリン体が含まれていますが、その量は比較的少ないため、適量を守ることで安心して楽しむことができます。
ただし、他の食品との組み合わせやアルコールの影響も考慮する必要があります。
健康的にワインを楽しむためには、適量の飲酒、水分補給、低プリン体の食事を心掛け、尿酸値を管理することが大切です。
痛風の予防には、体調やライフスタイルに応じた飲酒方法を見つけて、楽しく健康的な食生活を送りましょう。

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